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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1341899861/ 京太郎「マジか!!」 咲「うん」カァ 京太郎「おめでとう!!パンチとキックどっちが好みだ!?」 咲「え?」 京太郎「パンチとキックどっちが好みだ!?」 咲「……」 京太郎「希望が無いなら蹴りで行くぞ!」 咲「ちょちょちょっと待ってよ!」 京太郎「?」 咲「パンチ?キック?何の事?私が殴られるの?」 京太郎「腹パンして流産させるに決まってんだろ?バカか?」 咲「えぇ、やだよぉ、私生みたい」 京太郎「はぁ!?」 咲「京ちゃんとの赤ちゃん、生みたいよぉ」グスン 京太郎「か…」 咲「ひどいよぉ、京ちゃ~ん…」 京太郎「……」 咲「生みたいよぉ、私生みたいよぉ」 京太郎「うるせえ!」ドンッ ボコッ 咲「うっ…」 咲「う…あああああ!!!赤ちゃんが居るのにぃ!!本当に蹴ったあああああ!!!」 京太郎「うるせえヤリマン!!どうせ俺の子じゃねえんだろ!!?」 咲「え?」 京太郎「どうせお前の事だ、浮気してんだろ?」 咲「…酷い…」 咲「酷いよ京ちゃん…私…浮気なんてした事、ないのに…」 咲「恋人だって、京ちゃんが初めてで…それで…」 京太郎「黙れ!」ドンッ ボコッ 咲「うっ…」 京太郎「あのなぁ咲!」 ガスッガッ 咲「うっうぅ」 京太郎「知らずに他人の子を育ててる親父がいっぱい居るらしい」 咲「…?」 京太郎「既婚女性の方々が言ってた」 咲「そ、そんな!私は!」 京太郎「黙れ!」ドンッ ボコッ 咲「うっ…」 京太郎「みんなそう言うに決まってんだろ、ボケ」 咲「……」 咲「…京ちゃん…」ポロッ 京太郎「親子鑑定をしても良いってんなら、」 咲「…もう…」シクシク 京太郎「ん?」 咲「もう、いいよ…京ちゃん」 京太郎「いいって何が?」 咲「思いっきり私のお腹蹴っていいよ!!」 京太郎「親子鑑定はいいのか?」 咲「もういいよ!京ちゃんなんて!!」 京太郎「ははーん、やっぱり浮気だったか、そらっ!」ドンッ ボコッ 咲「うっ…違う…のに…」ポロッ 京太郎「ああーん?」 咲「浮気、なんて…してない、のに…」ポロポロ 京太郎「うるせえ!」ドンッ ボコッ 咲「うっ…す、好き…だった、のに…」 京太郎「それ!」 ドコッ 咲「うっうぅ…京ちゃんの事、好き…だった、のに…」 京太郎「嘘吐けヤリマン!!」ドンッ バキィ 咲「おえええええええ!!げえええええ!!」 咲「はっはっはぁはぁ」ビクンビクン 京太郎「はあはあ…」 京太郎「は、はははっ、これくらい蹴っとけばもういいよな」 咲「はぁはぁ」ポロポロ 京太郎「なぁ!?さきぃ!?」 咲「…はい…」ポロポロ 京太郎「じゃあ俺帰えっから、後頼んだぞ」スタスタ 咲「…は、い…」ポロッ バタン 咲「……」 咲「……」 咲「…くぅ…」ポロポロ 咲「…好きだったのに…」 咲「…本当に…好きだったのに!」「 咲「どうして…なんで…京ちゃん…なんで…」 咲「……」 咲「もうやだあああああああ!!!」ポロポロ
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379936243/ 咲「思ったら、京ちゃんの泣いた顔とか見たこと無いよね」 咲「麻雀で心をおるのもいいけどやっぱりここは…そうだなぁ……」 咲「私に気があると盛大に勘違いさせてから、思い切りフってみよう」 咲「この前読んだ小説…あれは胸糞物だったからあんな感じでいいよね」 咲「でも気があるフリって具体的にはどうすればいいのかな?」 咲「き、キスとか…かな///」 咲「さりげなく腕組んで、好きなタイプを聞いてみる」 咲「う、腕を組むとか…好きなタイプを聞いてみるとか」 咲「うん、我ながらいい考え」 京太郎「咲ー、帰るぞー」 咲「え、あ!京ちゃん!?」 京太郎「どうした?そんなに慌てて」 咲「何でも無いよーだ」 京太郎「もしかして俺に惚れたとか?」 咲「ないない、嫁さん違いますから」 京太郎「そうか、残念だなー」 咲「(ニヤニヤして…ムカつく……こうなったら腕を組んでみるよ!)」 咲「なんでもないよ」 だきっ 京太郎「!?!?!?!?」 咲「どうしたの?」ニヤニヤ 京太郎「ーーーー!」パクパク 咲「(やった!京ちゃん驚いて声も出ないみたい)」 咲「(でもこの状態…恥ずかしいなぁ//// )」 咲「(と、とにかく今は京ちゃんに何かしなきゃ……追撃しなきゃ!)」 咲「(耳に息を吹きかけるよ!)」 咲「(確かこの前読んだ小説では…)」 京太郎「さ、咲…お前何を、しかも恋人繋ぎって…」 咲「……」 京太郎「え?何だよ顔近づけてきて…」 ふぅ 京太郎「……っ!…!?」ビクッ 咲「(さ、流石に恥ずかしい…)」 京太郎「さ、咲…何するんだよ、俺達そんな中じゃないだろ……」 咲「関係ないよ、私がやりたいだけだから」 京太郎「え……」 咲「(なんだか知らないけどチャンス!胸チラでさらに追い詰めるよ!)」 咲「京ちゃんは嫌?」胸チラッ 京太郎「へっ!?いやっ……あの…」胸チライラネ 京太郎「咲ってこんな色っぽかったっけ」ボソッ 咲「なに?」 京太郎「なんでもない」 咲「で、どうなの?」 京太郎「嫌じゃ……ないけどさ」 咲「(これって勘違いしてるんじゃないかな?ネタバレしようかな?)」 咲「(まだしなくていいかな)」 京太郎「……咲」 だきっ 咲「(京ちゃんが抱きついてきた、やっぱり男の子だなぁ…なんていうかゴツゴツしてる。でもなんでだろう?)」 咲「(お父さんに昔抱っこしてもらったみたいでとってもあったかくて安心する……)」 咲「何してるの京ちゃん…ここ学校だよ……///」 京太郎「……さ、咲が誘ったんだろ////」 咲「京ちゃん顔真っ赤だよ///」 京太郎「そ、それはお前もだろ…///」 咲「うぅ……」 咲「(くやしい…でもここで冷たくすれば…ふふっ)」 京太郎「咲」 咲「……」つーん 京太郎「…咲?」 咲「……」つーん 京太郎「わ、悪かったよ、謝るから無視しないでくれよ」 咲「(焦ってる焦ってる、さらにビンタをするよ!)」 咲「……」 パチン 京太郎「……え?」 咲「さいてー、女の子に抱きつくとかありえない」 京太郎「え…なんで?咲」 咲「何勘違いしてたの?そんなことあるわけないじゃん」 京太郎「……そうだよな、…ごめん」 咲「じゃあね、私一人で帰るから」 京太郎「……じゃあ、また明日」 翌日 咲「うーん…曇らせは出来たんだけど……何か物足りないよね」 咲「まあ、今日もやれば少しは曇るかな?」 京太郎「咲ー」 咲「あ、京ちゃんおはよう」 京太郎「昨日はごめんな、俺どうかしてたよ」 咲「気にしてないよ」 京太郎「じゃ、学校行こうぜ」 咲「(そうだ、今日は優希ちゃんとキスして反応を見よう!)」 京太郎「あのー、咲?」 咲「(で、でもキスって……でも中学生の頃はクラスメイトの子がノーカンって女の子同士でキスしてたっけ…)」 京太郎「咲さん?」 咲「(…でも京ちゃんの笑顔を曇らせる為だもん、仕方ないよね)」 京太郎「みやながさん?」 咲「何?京ちゃん」 京太郎「俺ちょっと用事があるから先行きたいだけどいいですか?」 咲「なんでちょっと他人行儀なの?」 京太郎「なんでもない、じゃあな!」 咲「行っちゃった……」 放課後 咲「そして、放課後だよ!」 京太郎「よう、咲」 咲「あ、京ちゃん」 京太郎「そのさ…昨日のお詫びと言ったら悪いけど、これ」 咲「タコス?別にいいのに……」 京太郎「いやさ、優希の分買ったついでだからさ…そ、その……」 咲「(でも、これってチャンスかもしれないよね…叩き落として無視しようかな)」 京太郎「あ、でも具はちゃんと考慮して咲の嫌いな……」 ぱしっ 京太郎「……!」 咲「……」 京太郎「やっぱり駄目か…ごめん」 咲「……」 京太郎「後片付けは俺がやっとくよ、元々俺が巻いた種だし」 咲「……」 京太郎「あはは、無視されるってテレビとかで取り上げられてるの見て馬鹿にしてたけど…案外キツイな」 咲「……」 京太郎「……ごめん、もう話しかけないよ」 咲「(流石にやりすぎちゃったかな?部活に来てもらわないと優希ちゃんとの… き、キス……見てもらえないし…様子見で麻雀でもしようかな)」 部室 咲「……」 京太郎「……」 優希「京太郎、元気無いなどうしたんだ?」 京太郎「なんでもないさ」 咲「……」 久「(なんか今日のあの2人ギスギスしてない?)」 まこ「(確かにのう、なんか雰囲気が悪いのう)」 和「咲さんかわいい」 咲「(……なんか部室の雰囲気がすごく悪い…ここは空気を入れ替える為に優希ちゃんにキスしよう)」 咲「(今こそキスだよ!)」 咲「優希ちゃん!」 優希「なんだじぇ、咲ちゃ…」 ちゅ 優希「!?」 京太郎「!?!?!?!?」 和「はひ!?」 優希「な、何を……」 咲「いや、ちょっとね」 優希「……」ダッ 京太郎「あ、優希!」 咲「(なんだか分からないけど…成功したみたいだね……でもこの後どうしよう)」 咲「タコスを追いかけて私の物にする」 久「咲…何言ってるの?」 和「そうです、あんなタコスより私の方が胸もありますし!それに…」 まこ「和、あんたが出てくるとややこしくなるから。少しだまっちょれ」 咲「あれ、そういえば京ちゃんは?」 和「そういえばいませんね」 咲「とにかく優希ちゃんを追いかけないと」 廊下 優希「ーーー」 京太郎「ーーー、ー」 優希「ーー」 京太郎「ーーーー!」 咲「優希ちゃんと京ちゃんが口論してる…」 久「そもそもなんで咲は優希にキスなんかしたの?」 和「それ、私も気になります」 まこ「話してみんしゃい」 咲「そ、それは…」 咲「(まずい!このままばれたらこの計画が全部台無しになっちゃう…こうなったら)」 咲「京ちゃんが好きなんです!?」 和「え!?」 久「なん…」 まこ「…じゃと?」 咲「(なんとかこの場を切り抜ける為に言ってみたけどこれ明らかに危ない展開じゃ……)」 久「はーん…なるほどね」 まこ「そういうことなら」 久・まこ「「行って来い!!」」 咲「え、あ……はい!?」 どん 優希「でも、京太郎…私は」 京太郎「関係ない、お前はお前だろ!」 咲「あわわわ!」 京太郎「咲!?」 優希「咲ちゃん!?」 咲「(あちゃー、変なところに割り込んじゃったなぁ…)」 優希「咲ちゃんがどうしてここに…いや、それよりもなんで私にキスしたんだじぇ!!私を好きとかほざいたら!!!」 京太郎「まあ、優希。落ち着けって…」 優希「それに聞いたじょ!京太郎に気もない癖にその気にさせてフったとか!!見損なったぞ!!!」 京太郎「優希…頼むから……それ以上は、止めてくれ」 優希「それに…」 京太郎「止めてくれって言ってるだろ!!」 優希「……ごめん」 京太郎「………いや、俺も言い過ぎた。ごめんなさい」 咲「(なんかギスギスしてるなぁ…とりあえず優希ちゃんに謝ってみようかな)」 咲「いやー、ごめんね。さっきのは本の出来心でさ…あはは」 優希「……出来心って、咲ちゃん…乙女の純情を出来心で奪ったのか!?」 京太郎「まぁ、堪えてくれ優希…きっと咲にも事情があってやったんだよ」 優希「…まあ、今回は京太郎に免じて許してやってもいいじぇ」 咲「うん、ごめんね。ほんと」 咲「(やっぱり京ちゃんは優しいなぁ…こんな時でも私を庇ってくれて、まあだからこそ笑顔を曇らせたいんだけどね)」 咲「(そうだ、仲直りする時ばれないように京ちゃんにお別れしよう)」 咲「さよなら」 そう言って、咲ちゃんは部活を辞めて行った 私や京太郎、それに元部長に現部長と和ちゃんは全く状況が理解できなくてその時はかなり困った その後、学校に咲ちゃんの退部届けが正式に受理されて咲ちゃんはすぐに転校した どこに行ったかは知らないけどどうやら東京の学校に行ったらしい 咲ちゃんが退部した後、麻雀部は大忙しだった。女子部員が4人に減ってしまった事により大会へは出場できず終いだった。 でも、そんな状態の中でもあいつはメキメキと腕を挙げていった。その顔に以前の優しい面影は無くて、ずっと自分を攻めていた あいつは変わってしまった あいつは笑わなくなってしまったんだ どんな事をしても、頬を釣り上げるどころか口を動かしすらしない そして、あいつは今日も麻雀を打つ 失った過去に囚われながら 咲「京ちゃんの笑顔を安価で曇らせていきたい」・完 咲「京ちゃんの笑顔を曇らせたい!」 京太郎「は?」 珍しく部室に2人きりだったある日、我が愛しき幼馴染こと宮永咲はそんなことを言い始めた 咲「ほらこれ!この本!!」 彼女がこれまた珍しく大声を上げて俺に示してきたのは「不幸な少年の笑顔を曇らせて、慰めたい」という題名の本だった 京太郎「はぁ…また本の影響か、お姫様?」 咲「さあ早く曇らせて!く・も・り!く・も・り!」 京太郎「何処ぞの同人誌みたいな事言ってんじゃねーよ、塗り壁」 咲「ちょっ!流石に塗り壁は酷くない!?」 163 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/24(火) 00 01 10.80 ID Me9naMls0 京太郎「曇らせるって言われてもなぁ…具体的にはどうすればいいんだ?」 咲「え…それはその……」 そう言って彼女は視線を俺から横に逸らした なんていうか、表情に出やすい以前の問題だなこりゃ…隠す気0じゃねーか 完全にいつもの本を読み終わった後の余韻でテンション高くなってるパターンの奴だよ 咲「と、とにかく…まずはこの本に書いてある通りに実行すればいいんだよ!」 京太郎「お前、この前図書館で同じ事言ってあすなろ抱きやって大恥かいたのもう忘れたのか」 咲「京ちゃん、過去は過去。今は今だよ」 京太郎「ふざけんなよ!あの後俺がお前を励ますのにデパートに買い物に付き合わされたの忘れたのかよ!?」 咲「あー、あー、聞こえない聞こえない」 京太郎「そん時もお前恋人繋ぎとか恋人みたいに一緒のコップの飲み物2人で飲むとかやらせたよなぁ!?」 咲「希望は前に進むんだよ!」 京太郎「もう…どうなっても知らないぞ、俺は」 165 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/24(火) 00 18 07.38 ID Me9naMls0 咲「ほら、最初はここ!この主人公が幼馴染をからかって腕に抱きつくシーン」 京太郎「おい、本当にやるのか?」 咲「当たり前田のクラッカー」 京太郎「よし、ならどっちが抱きつく?」 咲「ここは私が」 京太郎「じゃあ俺が」 咲・京太郎「「どうぞどうぞ」」 京太郎「って、これじゃあ決まらないだろ」 咲「あ、そうだった…じゃあ言い出しっぺの私がやるよ」 京太郎「鉄壁に抱きつかれたって嬉しくないけどな」 咲「うるさいな!私はお姉ちゃんよりはあるもん!!」 京太郎「ふーん、してその違いとは」 咲「お姉ちゃんの方が私より1mm小さい!」 京太郎「そうかわらねー!」 咲「違うよ!お姉ちゃんは髪が赤いもん!」 京太郎「ふんふむ…赤い壁、レッドクリフか……って、見た目の話じゃねぇよ!」 咲「いいからさっさとやるよ!」 京太郎「おう!」 何なんだこの深夜みたいなノリは で、問題のシーン ヒロインが主人公をからかって腕に抱きつくシーンらしいが 京太郎「で、なんで俺達はベットの上で寝てるんだ?」 俺達は今、部室のベットに二人一緒に仲良く寝ていまーす じゃねぇよ、どういうことだよ。 咲「それは、この小説にそう書いてあるからだよ」 京太郎「へーそうなのかー、それなら納得……。するわけねぇだろ!!」 京太郎「どんなシーンだ、その本おかしいだろ!なんで唐突にベットシーン入ってるんだよ!?官能なの?官能小説なの?」 咲「いいから静かにしてよ、ムードでないでしょ」 京太郎「……一応聞くけど、この後の展開は?」 咲「腕に抱きつく→身体に抱きつく→キスをする→衣服を抜……」 京太郎「分かった分かったもういい!」 危ねぇ、こいつこのまま止めなかったら絶対最後まで言ってただろ 京太郎「で、どこまでやるんだ?」 咲「勿論、最後まで」 京太郎「ファ!?」 みなさんご存知だろうか? 「ファ!?」というこのネタの元ネタは真夏の夜の淫夢という素晴らしいホモ作品であり、主に胸にせ… 京太郎「はっ……あまりのことに意識が動転していた。で、何だって?」 咲「だから、最後までやるって」 京太郎「なるほど、服を脱ぐところまでか。下は駄目だから上だけでいいか?」 咲「何言ってるの京ちゃん、最後っていうのはいわゆる性交渉…アルファベットで言うところのse……」 京太郎「言わせねーよ!何言ってんだよ!やるとしてもキスまでだろ!!何考えてんだよ!!!」 咲「そりゃもう、頭の中全部s…」 京太郎「だから、言わせねぇっつってんだろうが!咲、お前大丈夫か?」 咲「私の頭は至って正常だよ!正常すぎて怖いくらいだよ!」 京太郎「じゃあどうしてこんなことを!?」 咲「京ちゃんさぁ、いつもお預けくらってる私のこと考えたことある?」 京太郎「はい?」 咲「キスさせたり、デートしたり、親がいない時に家に呼んだり、ラジバンダリ、 私は京ちゃんにいくらでもチャンスを作ってきたよね?」 京太郎「はい」 咲「なら、なんで押し倒さないの!?鈍感なの?唐変木なの?EDなの?」 京太郎「いや、別に」 咲「じゃあ押し倒そうよ!なんで押し倒さないの!?」 京太郎「そ、それは……」 咲「何!?聞こえない!!」 京太郎「咲のことが好きだから…なんていうか……は、恥ずかしくて」 咲「え…」 京太郎「ほ、ほら…言ったらこういう不穏な空気に……」 咲「う、ぅ……////」 京太郎「え?」 咲「そ、そう言うことならさっさと言ってよ馬鹿!」 京太郎「ば、馬鹿はないだろ!」 咲「知らないよ馬鹿!馬鹿!馬鹿!馬鹿!馬鹿…馬鹿…ばか…ばか…ばが…ばがぁ……」 京太郎「咲…」 咲「…よがっだよお、ぎょうぢゃんがわだじのごどずぎでよがっだよお」 京太郎「ごめんな、へたれでごめんな」なでなで 咲「りょうおもいでよがっだよお…」 京太郎「悪かった、悪かった」なでなで 咲「ばがぁ…ぼがのごになびがないがいづもじんぱいだっだんだがらぁ…ばがはのどぢゃんみだいなびどがずぎだがら……」 京太郎「そんなわけないだろ、お前が一番好きだよ」 咲「そう……えへへへ」 京太郎「で、続きはどうするんだお姫様?」 咲「……泣き疲れちゃったから、リードしてよね“王子様(バカ)”」 京太郎「へいへい…白馬ならぬ姫にまたがる王子様か、随分と馬鹿げた話だな」 咲「でも、幸せだよ」 京太郎「そうだな」 「こんにちはー、だじぇ!」 京太郎「え?」 咲「…!でりゃあぁぁ!!!」 部室に誰かが入って来た、その瞬間に俺は恐ろしい程の力でロッカーに押し込まれた そしたら、背中に硬い何かが当たって今度は胸にも硬い何かが当たった。そして視界が真っ暗になった 咲「はぁ…はぁ…ばれてない、よね?」 京太郎「知らねぇよ…」 彼女はいつになく沢山汗をかいていた そこからなんていうか、女の子の甘い香りがしてきてとても不思議な気持ちになった 咲「んっ……何?」 だきっ 気づいたら俺は、我が最愛の幼馴染に抱きついていた 咲「こ、これはその…そういうつもりってこと?」 京太郎「し、しらねぇよ…身体が勝手にやっただけだ」 咲「じゃあさ、私も勝手に身体が動いてもいい?」 そう言って、彼女は俺の局部に手を添えた 京太郎「んっ……やめろよ…ここ部室なんだぞ………」 咲「そんなこと言っても、こっちの準備はできてるみたいだよ」 俺の局部は、咲が少し撫でただけで硬くなってしまっていた 煩悩に負けてしまうとは、恥ずかしい限りだ 咲「ねぇ、さっきの小説にはさロッカーの中でするって言うシーンもあったんだよ?」 京太郎「……まさか!」 咲「やったね、京ちゃん。家族が増えるよ」 京太郎「おいやめろ」 「はい、そこまでー」 突然、視界が明るくなった 目の前が突然明るくなったせいで少し目がくらんだがすぐに目が慣れた 目の前には少し顔を赤らめた幼馴染と、 悪戯っぽく笑った部長がいた。 久「神聖な部室でそんなことをするのはいただけないわね」 咲「そんな、何故ここがァ!?」 久「そりゃ、あれだけ大きな声で騒いでたら誰でも気づくでしょうよ」 京太郎「あ」 咲「あ」 久「全く、夫婦揃って馬鹿ね」 京太郎「む、婿さん違います!幼馴染です」 久「どうかしらねぇ」ニヤニヤ 翌日 京太郎「うーん、昨日は散々だったなぁ…」 京太郎「(でも、咲と……へへへ)」 咲「おはよう、京ちゃん!」 京太郎「ファ!?何で咲が!?」 咲「夜這いだよ!京ちゃん!!」 その日から、須賀京太郎は寝不足に悩まされたと言う 京太郎「眠い……」 咲「京ちゃん笑顔がつり上がってるよ!」 京太郎「誰の所為だ!?」 彼女ができたけど毎日辛いです。 完 おまけ 久「そういえば優希は?」 まこ「なんだしらんがそこにあった本を持って外に走ってったぞ」 優希「これさえあれば京太郎を…!」 次回、 京太郎をめぐる優希と咲の戦いが始まる!(大嘘) 本当の本当に終わり
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次話 ※テルー超強化前提です 私と彼、須賀京太郎が出会ったのは中学三年の給食委員会の時だった。 人気がある放送委員会や飼育委員会は取られてしまい、あまりものに割り振られることに。 「よろしく……」 「よろしくお願いします。先輩」 「えっと……私も初めてだから」 三年は一年に教えてほしいと先生に言われたのに委員会共通の事しか分からない。どうしよう。 まず、やることになったのは新しいメニューの考案だった。毎年行っていることらしいが私は好きな食べ物なんてお菓子くらいしかない。なので、須賀君にメニューの考案をさせてみる。 「そうですね、毎年の例を先生に聞いてみたのですがデザートはここ数年間はないそうなのでやってみたいです」 意外にも挑戦的だった。それで委員会終了の時間になり先生に各自で作ってみてほしいと言われた。 でも、私の家には人見知りの咲がいるし、お父さんとお母さんはピリピリして離婚するか否かと話し合っている。そんなところに連れていけない。家庭科室は借りれなかったところ、須賀君がウチでやろうと提案したのだが。 京ちゃんが提案したのはデザートとして蕎麦の天ぷらだった。 「須賀君の家って料亭だったんだ」 学校に集合してから須賀君のお店に行ったが、先生……個人情報を教えてもよかったのだろうか。 「えぇ、よし……できましたよ」 てんぷらと言っても蕎麦の切れ端を油で揚げて砂糖をまぶした意外にもシンプルなものだった。 「美味しい。けど」 「けど?」 私はお菓子好きだし新しい触感だから満足はするかもしれないけど。 「みんな、学校の皆にとっては地味かもしれない」 「地味。ですか」 「みんな、饅頭とかいわゆる、昔からある日本のお菓子って白とか茶色とかカラフルじゃないのが多いから人気が……えっと、その……」 しまった。今年から委員会に入ったばっかりの子。しかも試作品まで作ったのに否定してしまって。 須賀君は苦笑いだ。彼も小さい頃から練習はしているんだろう。それを私が否定してしまったら……えっとどうすれば。 「すみません、不勉強で。俺、和食ばっかりだったし」 「ううん、須賀君の技術は手を見れば分かるから」 切り傷や豆とかいっぱい作っている所謂、職人の手だ。でもせっかく和食の店にいるのだからそれを出していきたい。 「何がいいですかねー……」 「長野、そば、おやき、野沢菜、りんご……!」 「りんご?……いいかもしれません」 そうだ。リンゴならデザートに使いやすいし長野の名産だ。和食にも使えるかもしれない。 「……落雁、羊羹、お団子、アイス、どら焼き、饅頭。饅頭か、どら焼きなら和風だしりんごをいっぱい詰め込めると思う……」 「いいかもしれない。でも、良く思いつきましたね。いまのところ米粉は……あっこれ業務用だ。小麦粉は……大丈夫」 「お菓子大好きだから。なら、どら焼きだね」 どや顔で応える私。そこへ須賀君のお父さんが入ってきた。挨拶もそこそこに現状を彼は伝える。 「リンゴのどら焼き……か」 「宮永先輩のおかげで思いついた」 「そうか。おりがとうな、宮永さん。京太郎、今日は手伝いはいい。思ったように作れ」 「わかった、頑張るよ」 作り方や材料を明記していくが何かもっと良い味にしたい、今のままだとどら焼きの皮がりんごに負けている。 「少し餡をマイルドにする必要があるかもしれませんね」 「リンゴに砂糖を混ぜた黒餡だと濃すぎたのかもしれない」 「白あん使ってみますか」 須賀君が言うには白あんは餡子の印象が強くなく他の素材と合わせやすい。それに砂糖を使うよりもマイルドな仕上がりになるという。 「美味しい。いけるかもしれない。和食の繊細なイメージも崩れていない」 「ありがとうございます。宮永先輩」 「長年磨いた須賀君の努力のおかげ。私はこうあればいいなって思っただけ」 後日。私たちが考案したリンゴのどら焼きは給食委員会で人気となり正式に採用された。 少し、須賀君がうらやましいと思った。ハンドボールの活躍は勿論だが、料理を続けていること。 私も咲もそうかもしれないけど家族で麻雀をやっていたけど両親の仲が険悪になって小学校半ばで中止に。 「宮永先輩のおかげです。ありがとうございます」 「よかったね、須賀君」 本当に美味しかった、リンゴのどら焼き。もっと食べたいくらいだ。頼んでみようかな。 「えっ?お菓子や料理を?」 「うん。その代わり、皿洗いするし。須賀君の勉強も見るから。私の受験勉強にもなるし」 「……とりあえず、聞いてみます」 須賀君はハンドボール部でもあるため手伝うのは週に一回くらい。須賀君のお父さんが言うには歳の近い人の意見も聞けるかもしれないということもあってOKを貰った。 そしてしばらくした7月上旬。 「ねぇ、京ちゃん。どうして、長年、料理という一つのことに集中できるの?辛くはないの?」 私は話した。母が元プロ雀士で幼少のころ家族麻雀をしていたこと。負ければお年玉やお菓子を没収されて勝てば嫌な気分をされていたこと。いまは、両親が離婚寸前でやっていないこと。 「辛いですよ。でも、楽しい。お客様の笑顔とか見るとこっちも嬉しいし。親から受け継いだ技術ですが誇らしいからですかね。照さん。麻雀は辛いだけでしたか?」 「……勝てば安心できたけど。お年玉とられずに済んだし。楽しくはなかった……かな」 「そう、ですか。照さんはどうなりたいですか?」 「いま、何も賭けずにただの競技としてやればまた違うかもしれないけど。わからない。両親がいつ離婚するかもわからないのに。咲、妹とも折り合い悪いし」 いまは受験だし麻雀にしろ、違ったものにしろやるのは高校からだろう。 ちなみに、高校からの麻雀部での営業スマイルの基礎はここのウエイターのお手伝いで養われたのはいい思い出だ。 できれば家族仲良くしたいけど、まず優先すべきなのは両親だ。離婚だけはとりあえず避けてほしい。 そんなある日のことだった。両親が離婚寸前から別居状態に落ち着いたのは。もう少し詳しく言うと私の高校受験を機にお母さんは東京で暮らすらしい。その際、一緒に来るかといわれたのだ。 私はそれにOKした。子は鎹ともいうしこのまま一緒にいると離婚の話になりそうで嫌だったし。 京ちゃんは別居に改善されたことを喜んでくれたけど、数少ない良好な関係だから複雑だった。 「で、ここの図式は……」 「は、はぁ……」 秋になってもうすぐ受験。 勉強を教えているがなぜがどうも集中していない。まるで何かを隠しているかのような。視線を辿ってみる。 「ねぇ、京ちゃん。そのベッドの下から見えてる袋とじの文字って……なに?」 「なっ何でもないですよ」 「……見せて。でないと、おばさんに言いつける」 そして差し出された雑誌はいわゆるグラビア誌だった。それも巨乳モノだ。 「京ちゃんってこういうの好きなんだね」 「あっいや……」 「ここに年上のお姉さんがいるのに……」 「いや照さんはオモチが」 「いずれ大きくなる。なってみせる」 「……」 そんな微妙な顔をされても困る。高校を出て帰ってきたときビックリすればいい。 「料理や学校の勉強もいいけど女の子の扱い方も学んだほうがいい。私で、学んでみる?」 顔が赤い……脈ありだろうか。揶揄いながら彼の胸を指でつつく。 「茶化さないでください」 「ふふっ」 なかなか可愛い反応をしてくれる。学校ではやんちゃな評判しか聞かないが意外だ。そして暫くたった頃。 「胸が少しキツイ」 おかしい。いままでの成長ペースでいけば下着のサイズには遺憾だがまだ余裕があるはず。 買い替えなきゃいけないとは。咲は相変わらずちんちくりんだ。その原因を知るには私がオカルトを自覚したころになるのだが。 冬になり京ちゃんに勉強を教えながらじゃれあう日々が続き。私は東京の白糸台高校に合格した。 「改めておめでとうございます。照さん」 「えっへん」 白糸台は全寮制だが、東京の自宅からは近い学校だ。そこには麻雀部はあるものの勝ったり負けたりという普通の実績だ。どうなるかは髪の味噌汁といったところ。 「でも、京ちゃんと別れるのは寂しいな」 「俺は長野ですからね。でも、たまに東京に営業とか競りとかに付き添いで行きますから。きっと会えますよ」 なるほど。これは良いことを聞いた。そのときは家に呼ぼう。 「そのときは京ちゃんにお菓子と料理を作ってもらう」 「まだ見習いで下拵えしかさせてもらってませんよ」 「それでもいい。その代わり、引き続き勉強を教えるから」 あのどら焼きを見るに京ちゃんにはお店での下地が身についている。きっと美味しいはずだ。 「そういえば、照さんって妹がいますよね」 「……私に妹は居ない」 「……そう、ですか」 京ちゃんからその名前をきいたとき背中に氷を入れられる感覚が襲った。咲にお年玉を取られて、京ちゃんまで取られるの…… 「咲は私よりおもちが薄い。私はなぜかこの数ヶ月で成長している」 「やっぱり居るんですね」 「……京ちゃんは私でいい……」 「!?」 そういって私は抱き着いて学ランの上から胸に唇を落とした。 「じゃあ、また夏休みにね」 そして、高一のGW。私はオカルトの照魔境を自覚して少し経ったとき京ちゃんが親の付き添いで東京に来た。偶然にも私の部活も休み。 「とりあえず、照さんが好きなお菓子を作ってきました」 「ありがとう京ちゃん」 長野の名産品やあのリンゴのどら焼きや大福とかより取り見取り。 「やっぱり美味しい……」 「そうですか、よかったです」 「その咲ってどんな様子?同じクラスになったって言ってたよね」 「いつも本を読んでますよ。たまにハンドの試合を見に来てますが迷子にもなってます。その度に探しに行くんですがね」 「むぅ……京ちゃん」 「なんです?」 嫉妬もソコソコに。正直、伝えようか迷う。けど、自覚させておいた方が良いかも。 「私が麻雀を再開したことは知ってるよね。でね、今年運がいいことに強い人が集まった」 「へぇ」 おめでとうという言葉は嬉しいけどソレには実は京ちゃんも少なからず関係している。 「麻雀って理論に沿って打つタイプと独自の好みに沿って打つタイプが居るんだけどね」 私の能力は照魔境。相手のオカルトを見抜く代物であることを説明した。 「まぁ、競技の世界ですからね。ハンドにもすごい人いますから大体理解できます」 「うん。で、京ちゃんにもあるんだ。オカルト」 「へ?」 「いままで、周りの人が幸運に恵まれる前に○○だったらいいなって聞いた場面があったはず。電話で聞いた限りで数回ほどあったね」 コクリと頷く。でもすぐに否定した。確かにチームメイトがこうあればいいという話は聞いたがそれはその人自身の幸運や努力で叶ったものだから。 「ごめんね。確かに良いことが全て京ちゃんのおかげだったらなんて。でも、半信半疑でいいから聞いて。気を付けて、たぶん代償がある」 「まさか……」 何を冗談を。と、京ちゃんは言った。私自身もそう思いたかった。ならばせめて…… 「お守り」 そういって京ちゃんの唇を奪った。 「照、さん……」 一年後、その日はやってきた 「大怪我したって本当!?」 電話で彼に聞いた。県大会の決勝で順調にいっていたのに肩を壊したのだ。 「まぁ、高校は別の部活にでも」 「ごめん!」 私は電話越しに涙ながらに話した。京ちゃんのオカルトは周囲の人間をその人の理想に引き上げるオカルトだと。 勿論、そんな都合のいい話があるわけもなく代償があった。 「需要と供給。そのバランスが崩れきったらそれまで与えていた人。それでも足りなかったら京ちゃん自身も」 その結果がこれだ。 「でも、照さん。不幸になっていないでしょ」 「それは、私自身。勉強を教えたりしてて」 離婚寸前だった家族が別居にとどまって。あとオモチも京ちゃん好みに膨らんで。 「ならプラスマイナスゼロじゃないですか」 「プラマイゼロか。咲、妹も家族で麻雀してたときそんな戦い方をしていたんだ」 そうだ。これ以上、京ちゃんから受け取るわけにはいかない。プラマイゼロが得意な咲ならきっと。 「京ちゃん。咲を……妹をお願い。あの子ならきっと」 「……分かりました」 そして私と京ちゃんの関係はこれで終わった。 高三。最後のインターハイ 「がんばれー!清澄ー!」 「!?」 決勝戦スタート前。観客席から京ちゃんの声が聞こえた。 来て、いるんだ。あんなことをしたのに。 いよいよ開幕。ダメ、平常心で打たなきゃいけないのに。いいところを見せたいって思ってしまう。 「大丈夫か?白糸台。咲ちゃんから話は聞いてるじぇ」 「私に妹は居ない……」 そうだ。私は京ちゃんを不幸にした。咲は京ちゃんのオカルトが効いていない。私と咲は無関係。咲にこんな姉は居ない…… 「よろしくおねがいします!」 「よろしく頼む」 結果は2位で最後のインターハイが終了した。 「ん?」 その夜。携帯にメッセージが入る。 「!?」 京ちゃんから親の仕事で来るから、この夏に会えないかというものだった。 「……」 迷った末にOKを出した。どうやら自分の中で会いたいという方に天秤が傾いたらしい。 当日、東京の私の家。お母さんは仕事で明日まで帰ってこないらしい。そして私は寮生活、京ちゃんの仕事の方は午前中で終わり。二人とも夕方まで時間がある。 「照さん。遅くなりましたが準優勝おめでとうございます。これ、差し入れです」 「ありがとう」 お礼を言いつつ、お菓子を受け取る。京ちゃんは友達の所に行くとだけ伝えてきたらしい。 「ありがとう。咲を決勝まで連れてきてくれて」 「俺は何も……ただサポートに回っただけです。3年の部長も引退。次は君の番だって言われて」 「応援にいく」 「それは心強い。でも、あれウソになりましたね」 「?」 「俺のオカルト」 「うーん」 いろいろと推察はある。まだ返ってきていないか、ハンドとは違い正式に期間限定でサポートに回っていたからか。 「まぁいいじゃないですか。何もなければそれで」 「そうだね。でも、京ちゃんに良い所みせられなかった」 そういって彼に体を寄せる。京ちゃんの心臓の音が聞こえる。 「照、さん」 「京ちゃん……好き。あの時からずっと寂しかった」 「俺もです」 自然と唇が重なる。二度、三度とだんだん深く。 「京ちゃん。まだ、時間あるよね」 コクリと頷き見つめる彼の手をとり胸に当てた。 「照さん。あの」 「結構、大きくなった」 愛のなせる業と耳元で囁きながら手を服の内側へ。 「京ちゃん……お願い、好き」 高校生だ。それが分からない筈はないだろう。 「大丈夫ですかね。もし、一緒になったとしてこの先照さんの言う俺のオカルトが不幸を与えないとは」 「なら、私も与えればいい」 現に京ちゃんの店や家族に不幸がないのは需要と供給が上手く巡っているためだろう。同じようにすればいいだけだ。 「てる……さん」 「きょう……ちゃん」 それから4時間後 「いつ買ったんです?ゴムなんて」 「京ちゃんに会う前。ドラッグストアで」 お互いタオルケットに包まったままで話す。 私服だったし変装もしていたから大丈夫だったと告げる。辺りには結ばれた近藤さんが5人ほど。 「今更だけどプロの方がみなさん望んでいるんじゃないですか?」 「咲の受け売りだけど、やっぱり麻雀は楽しくなきゃ。プロだと賭け事、勝負師ってイメージがあるし。京ちゃんはどうするの?」 「俺は……」 私の方は決勝後に家族の仕事がひと段落したら別居を解消しようという流れが出てきた。家族がまた一つに戻れる。あとは京ちゃんだ。 「俺は、実家を継ぎますよ。麻雀はゲームっていうイメージがあるし、負けてばっかりだし。料理しかできない」 改めて私はどうするか聞かれた。 「京ちゃん。私、経済学部か商学部に入るつもり」 「インターハイの結果があるから大丈夫ですよ、きっと」 でね。と私は続けた。 「料理は京ちゃんに任せるから、お店の経営戦略は私が治めるというのはどうかな」 「京ちゃんに返すっていったし。また……ううん、もっと京ちゃんの料理食べたいし。もちろん、私も作りたい」 「…………わかったよ、女将さん」 日々は巡り、幸不幸は順にやってくるだろう。でも、支えていけばきっと大丈夫。 カンッ 照「と、まぁこんな感じで京ちゃんをオトしにいくから。咲、そしてみんな。協力よろしく」 咲「お年玉やお菓子だけじゃなく、京ちゃんの籍も取り上げてやろうか?あの時のように……!」(ゴッ魔王モード 菫「お前、インターハイを何だと思ってる!」 淡「テルーがヒロインなんてズッコイ!」 ネリー「パトロン、せめて広告塔。あわよくば、妻になってお金を」 優希「てゆーか私の出番これだけか!?」 久「私なんて……」 和「胸は天然で私の方があるのに……」 モイッコカン 次話
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1372578833/ 京太郎「ど、どうしたどうした」 咲「どうしたもこうしたも! これ!!」ズイッ 京太郎「……弁当箱?」 京太郎「あー……今日の弁当は口に合わなかったか?」 咲「そんなこと無いよ! 超美味しかったよ!!」 京太郎「おお、そうか。 今日は和風にしてみたんだが」 咲「そうそこ! そこだよ!!」 咲「おかずの玉子焼き! 焼き加減が私に超ドストライクだったんだけど!!」 咲「朝漬の塩っぱさとかキンピラごぼうの硬さとかぜーんぶ私に合いすぎだったんだけど!!」 咲「こういうのホント困るんだけど! お昼どころかずっと一生作って欲しくなっちゃうじゃない!!」 咲「ヘタしたら結婚だよ結婚!!」 京太郎「お、おお……すまん」 咲「全く……しっかりしてよね! もうっ!」 京太郎「おう……」 京太郎「………キンピラの硬さはあれぐらい、と……」メモメモ 咲「ちょっと京ちゃん! また勝手にチェアの高さ変えたでしょ!!」 京太郎「ん? ああ、掃除ん時にチトな」 咲「そうだとしても!! 勝手に変えた事実は変わらないでしょ!!」 京太郎「でも、椅子の高さ位くらい自分で適当な高さに……」 咲「ピッタリなの!」 京太郎「あん?」 咲「京ちゃんが変えてくれた高さが私にピッタリなの!」 咲「配牌も理牌も打牌も全部しやすすぎる高さになってるの!!」 咲「狙ってやったんじゃないかってくらい有ってるの!!」 京太郎「あ、うん」 咲「これから麻雀する時どうするの!? 毎回京ちゃんに椅子の高さ調整してもらうことになっちゃうかもしれないじゃない!!」 京太郎「ご、ごめん」 咲「全くもう………。 また勝手に変えたら、今度は京ちゃんが私専用の椅子になってもらうからね!!」 京太郎「す、すいませんでした……」 京太郎「えーっと……座高低めだったっけなぁ、咲は……」キコキコ ←高さ調整中 ドタドタドタ バンッ 咲「京ちゃん!!」 京太郎「扉は静かに閉めろって」 京太郎「で……どうした?」 咲「あ、そうだよ京ちゃん!! 勝手に私の上履き変えたでしょ!!」 京太郎「はぁ? そんなこと俺してねえぞ?」 咲「そんなわけないでしょ!! 京ちゃんの仕業じゃなかったら前よりこんなにフィットしてないもん!!」 京太郎「あぁ、それか。 中敷きボロボロだったから新しいのに変えただけだって」 咲「あ、そうなの?」 京太郎「前より全然いいだろ?」 咲「うん! さっき走ってたけど動きやすいよ!!」 京太郎「そうかそうか」 咲「……って!! やっぱ勝手に変えてたんじゃない!!!」 京太郎「あ、うん、ごめん」 咲「ちょっと京ちゃん!! お風呂上がったよ!!」 京太郎「なんで怒ってんだよ」 咲「湯加減最高だったんだけど!!」 京太郎「今の時期だと少し温めが好きだったよな、咲は」 咲「お風呂上りの牛乳が私の大好きなメーカーだったんだけど!!」 京太郎「お前がCGC派なのはこの前言ってたろ」 咲「なんでお風呂上がりの牛乳がちょっと温いの!!?」 京太郎「冷蔵庫から出したばかりの牛乳飲むと腹壊すんじゃなかったっけ?」 咲「そうだよ!! その通りだよ!!なんでそこまで知ってんの!? 京ちゃんは私の主夫なの!?」 咲「私のことなんでも知ってるの!? 博士なの!?こんなことされると困るんですけど!!!」 咲「コレ以上好きになったらどうするの!! そーゆーの困るんですけど!!!」 京太郎「………」 京太郎「とりあえず、風呂入るわ」 咲「いってらっしゃい!!!」 咲「ちょっと京ちゃん!!」 京太郎「夜だから少し静かにな。 どうした?」 咲「私のシーツ、夏物になってるんだけど!」 咲「私が最近暑くて睡眠不足になってるの知っててやったの!?」 京太郎「いや、そろそろ暑いと思ってたから春物は取っ払ったんだけど……」 咲「お陰でものすごく心地いいんだけど!!」 京太郎「よかったな」 咲「ホントだよ!」 咲「それと! 枕も変えたでしょ!! お日様の香りがするんだけど!!」 京太郎「嫌いだったっけ」 咲「大好きだよ!! ところでさっきからいい匂いするんだけど!! なんなの!?」 京太郎「夜食に煮込みうどん作ったんだけど、食うか?」 咲「食べる!!」 咲「おかわり!!!」 京太郎「もう寝ろって」 咲「zzz」 咲「むにゃむにゃ……」 咲「zzz……」 ジリリリリリリッ !! 咲「ッ!?」ビクッ 咲「あ……朝かぁ……。 って、まだ5時じゃん……」 咲「二度寝二度寝……。 ……ぐぅ……」 ピピピピッ ピピピピッ 咲「んっ……6時……。 起きよう……」 咲「んっんー! 二度寝のお陰か調子がいいなぁ……」グイイイ 咲「……あれ……私、時計2つもつけたっけ……」 京太郎「え? だって朝早いんだろ? 二度寝もすりゃ寝起きがいいだろ」 咲「完璧だよ!!!!」 京太郎「?」 咲「いただきます!」 京太郎「いただきます」 咲「あ、京ちゃ」 京太郎「ホイ、醤油」スッ 咲「……うん……」 咲「っと、京ち」 京太郎「ほれ、シーザードレッシング」 咲「……」 咲「ごくっごくっ……ふうっ」 京太郎「茶、注ぐぜ」スッ 咲「あ、うん……」 京太郎「片付けやっとくから先行ってろ」 咲「は、はい……」 テクテク 咲「…………もぅ!!!」プンスカ 咲「ちょっと京ちゃん! こっち来なさい!!」 京太郎「あん? なんだよ?」スッ 咲「……あのね、京ちゃん」 咲「私の隣に来る時は私が道路側に出ない様にしたり!」 咲「人が多い道では私が人とぶつからない様に少し前を歩いたり!」 咲「雨の降ってる日は風向きと逆の方に傘をさして私に雨が当たらない様にしたり!」 咲「そういう気遣いって普通は気付かないものなんだからね!!」 京太郎「はぁ」 咲「私だからちゃんと京ちゃんの気遣いに気付いてあげられるんだからね!!」 咲「他の人じゃそんな些細なところ見ないんだから!!!」 京太郎「……」 京太郎「つまり何が言いたいんだ?」 咲「いつもありがとうってこと!!!!」 京太郎「はい」 咲「zzz」 京太郎「……」 咲「zzz」 京太郎「……」 ピンポーン 京太郎「!」 オトドケモノデー 京太郎「ッ!」ダッ 京太郎「荷物ありがとうございます。 印鑑ここですね。 はいそれではさようなら。 車はゆっくり静かに走らせてくださいね。くれぐれもうるさくしないように」 京太郎「……」ソローリソローリ 京太郎「……」チラッ 咲「zzz」 京太郎「……」 京太郎「……」ホッ... 京太郎「zzz」 咲「……」 ピンポーン 咲「!」 オトドケモノデー 咲「ッ!」ダッ 咲「あれ!? 印鑑どこだっけ!? 二段目の引き出しに入れといたハズなのにー!!」ドタドタ 咲「うわひゃあ!! 中身落ちちゃう落ちちゃうう!! ていうか少し落ちてるぅうううう!!」バタバタ オトドケモノデー 咲「待って!! もうちょっとだけ待ってくだしぁ!!」 京太郎「配達お疲れ様です。 印鑑ココですね。 では」スッ 咲「あっ……」 咲「…………もう!!!!!」 京太郎「? ……ふわぁぁ……」 咲『ちょっと京ちゃん! 予報と違って雨降ってきたんだけど!!』 京太郎「そうだと思ってカバン中に折りたたみ入れといたぞ」 咲『知ってるよ!! なんで3つもあるのかが聞きたいの!!』 咲『なんか変にカバンが重いから何かと思ったら!! なんなの!!? 嫌がらせなの!!?』 京太郎「2つは和と優希の分。 部長は生徒会の仕事を家でやるっていってたし、まこ先輩はバイトだし」 京太郎「多分和は傘は持ってきてるだろうけど、この前見た感じだと柄の部分が壊れてたからな」 京太郎「優希は天気予報なんて見るわけねえし。 つーわけで貸しといてやれ」 咲『京ちゃん!!!』 京太郎「なんだよ」 咲『二人共、"ありがとう"だって!!!』 京太郎「あいよ」 咲『京ちゃん!!!』 京太郎「なんだよ」 咲『ありがと!!!』ピッ 京太郎「…………なんで怒ってんだよ……」 咲「京ちゃん!!! また私んちの雀卓、勝手に掃除したでしょー!!」 京太郎「ああ。 この前お前が昼寝してたとき、ちょっとな」 咲「点棒表示のバグとか洗牌の騒音とか全部直ってるんだけど!!!」 京太郎「よかったな」 咲「良かったよ!! それで!!? いくら必要なの!!?」 京太郎「あん?」 咲「無料で雀卓修理してもらうなんて訳にはいかないでしょ!! いくら払えばいいの!!?」 京太郎「いや、いらないって。 金目当てじゃねえし」 咲「でもこっちがお礼したいのー!!!」 京太郎「うーん……あ。 じゃあ明日の弁当のおかずは何がいいか聞いていいか?」 咲「ハンバーグ!! ケチャップで!!」 京太郎「あいよーあんがと。 んじゃまた明日なー」 咲「どういたしまして!! また明日ねー!!」 咲「……あれ?」 ― ―― ――― 咲「ほら、起きてよ京ちゃん。 もう7時だよ」ユサユサ 京太郎「あー……あと5分……」 咲「だーめっ。 朝ごはんも冷えちゃうよ。 ほら、京ちゃんっ」ユッサユッサ 京太郎「先行ってろって……テキトーに飯食ってテキトーな電車乗って行くから……」 咲「いいわけないでしょー! さっさと起きるっ!」ガバッ 京太郎「んが……。 ……うおぉ……」フラフラ 咲「ちょ、そっちは壁だよ京ちゃん! こっちこっち!」グイッ 京太郎「うおぉっ……!」バタッ 京太郎「……いってぇ……」 咲「……もう……」 咲「ホント、京ちゃんはいい加減なんだから~」 ――― ―― ― 咲「もぉ……京ちゃんはぁ……」 京太郎「おい」 咲「私がいないとダメダメなんだから……」 京太郎「おい咲。 起きろっておい」ユサユサ 咲「んぅ……。 ……あれ? 京ちゃん?」 咲「……えっ……ゆ、夢ぇ!?」 京太郎「何いってんだ……。 もう7時だぞ。 はよ飯食って歯磨いてこい」 京太郎「今日はお前の好きな和風にしといたぜ。 多分今起きれば玉子焼きがお前の好きな温度になってるはず」 咲「は、はわっ」 京太郎「歯磨いた時間入れて家出れば……電車付く5分前には間に合うだろうし」 咲「い、急がなきゃっ……わっ!!」バタンッ 京太郎「……おいおい……」 咲「あうぅ……」 咲「ご、ごめん京ちゃん! ちょっと時間かかりそ……」 京太郎「制服」スッ 咲「あっ」 京太郎「靴下」スッ 咲「いっ」 京太郎「鞄」スッ 咲「うっ」 京太郎「寝癖」スッ 咲「はわっ」 京太郎「ほっぺにご飯粒」スッ 咲「ひょえっ」 京太郎「準備いいか?」 咲「だ、大丈夫……です……」 京太郎「よし。 じゃあ行くか」 咲「…………うぅ……」 咲「……もう……」 咲「……ほんと……ほんっと……」 咲「……京ちゃんは……! 京ちゃんはぁ……!」 咲「『いい加減過ぎる』んだからー!!!」 ―カンッ
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今は放課後、部室には二人きり だからちょっとだけ、気が抜けていたというか、油断していたんだと思う 「……いきなりどうしたんだ?」 だって、聞かれたくない、聞かれてはいけない人に思いっきり聞かれてしまったから 聞かれてしまったのなら仕方ない どうしよう、どうやって誤魔化そう やっぱりすぐに逃げようとする でも、もういいかもしれない 聞かれてしまったんだ もういい加減、前進したい 「人生ってさ、儘ならないことだらけだよね」 「おいおいさっきのは……まぁいいか」 ごめんね京ちゃん、やっぱりいきなりは勇気がいるから、ちょっと遠回りさせて 「京ちゃんはさ、兄弟が欲しいとか思ったりしない?」 「兄弟?あーどうだろ。ってか今日の咲ちょっとおかしくないか?」 「おかしくない!もう、京ちゃん失礼だよ。それより兄弟が欲しいか欲しくないか答えて」 「えー。まぁいきなり聞かれてもあれだけど、今は欲しいとは思わないかな」 まぁそうだろうな 京ちゃんは私と違って友だちいっぱいいるし 「もし京ちゃんときょうだいだったらどうなってただろう」 「どうなってって……どうなんだろうな。どっちが上だ?今のままなら咲になるけど」 「京ちゃん、咲おねーちゃんって呼んでいいよ?」 「お前みたいなちっちゃい姉なんていねーよ。それなら俺のほうがお兄ちゃんって感じだろ」 「おにーちゃん」 「!?」 「京太郎お兄ちゃんどうしたの?」 「こ、これはなかなか」ゴクリ うん、やっぱり京ちゃんはお兄ちゃんがいいな 金髪で不良っぽいけど優しくて、臆病だけど勇気があって、背も高くて顔も悪くなくて、人をよく見ていて思いやりがあって 「京ちゃんと兄妹だったら自慢のお兄ちゃんだね」 「そ、そうか?」 「ふふっ、照れてる?」 「照れねーし」 ホントに兄妹だったらよかったな そうすれば、こんなこと思わなくてすんだのかな でも、それもやだな 「私と京ちゃんってさ、とっても仲良しだよね」 「そうか?。まぁそこらのやつよりもいいとは思うけど」 「そうだよ、まるできょうだいみたいに」 「それはちょっとわからないな」 そう言って苦笑いする京ちゃん どうしようか たぶん止まるならここしかない気がする これ以上進めばきっと…… ううん、さっき決めたんだ もう、止まっているのは嫌だって 進んだ結果後悔したって、ずっとこのままよりはるかにマシ 「私ね、最近よく思うんだ。京ちゃんときょうだいなら良かったなって。だってきょうだいだったらたぶんずっと京ちゃんといっしょにいられるから」 「でもね、きょうだいじゃなくて良かったとも思うんだ。だからこそ京ちゃんといっしょにいられるから」 京ちゃんはずっと黙ったまま だから私は続ける 「京ちゃんがどう思ってるかはわかんない。でもね、私はずっと前から京ちゃんが好き」 「中学生の頃も京ちゃんには友だちいっぱいいたけど、それでも私といてくれて嬉しかった」 「でも高校に入って、麻雀部に入って、京ちゃんはみんなといっしょにいて、自分勝手なのはわかってるけど、京ちゃんのそばには私がいたかった」 「私だけがいたかったな、って」 「だから最近はよく想像するの。私と京ちゃんはきょうだいで、だからこんなこと思わなくていい自分を」 全部言った。言っちゃった 自分勝手でワガママで、ホントにどうしようもないな、私 「……全然、気づかなかった」 やっぱり京ちゃんは鈍感だな まぁそこも好きだけど 「あー、どうすりゃいい?」 「京ちゃんにおまかせします」 「そっか」 ふふっ、悩んでる悩んでる ちょっとくらい京ちゃんも私の気持ちを思い知るべきだよ、うん そんなことを思っていたら、覚悟を決めたらしい京ちゃんの顔があった 「じゃあ、言うぞ」 「うん、お願い」 少し間を開けて、固く閉じられていた京ちゃんの口が開く 審判を待つ罪人は、こんな気持ちだったのかな、なんてどこか他人事のようなことを思いつつ、京ちゃんの言葉を聞きもらさないよう全身が強張っていくのを感じていた 「咲、俺はーーー」 誰もいない部室 今は一人きり 「咲、俺はお前のことをそういうふうに見たことなかった。ずっと親友だと思ってた」 「咲に好きだって言われて嬉しかったけど、やっぱり俺はそういうふうにお前を見れない」 そう言って彼は、頭を下げて「ゴメン」と言った 「やっぱり無理だったよ」 窓の外からさしこむ光は、いつの間にかに闇に飲まれて、あとには何も残さなかった 今は部活が終わった後の帰り道 いくら待っても誰も来ないので部長にメールすると、 「今日はおやすみ」 というとてもわかりやすい返信が来たので二人で顔を見合わせて苦笑いしたあとどちらともなく帰ろうか、ということになって今に至る 「き、今日はいろいろあったねー」 「だなぁ」 間延びした返事にしかし頬を綻ばせながら、もし兄妹だったならば到達できなかったであろう距離を感じる 今日最後の太陽が、繋がった影を、二人の後ろにうつしていたのだった BADEND
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前話 次話 京太郎「どうもー、kyoチャンネルのきょーちゃんです!」 きょーこ:こんばんはー とよね:こんばんはー! 爽:こんー! ともきー:こんー 京太郎「じゃ、今日も麻雀を打つ前にコメント返しをしようと思います!」 トキ:待ってたでー! スーパーノヴァあわいちゃん:わーい! ひろえ:待ってましたー! 京太郎「では最初の質問!」 京太郎「『好きな女性のタイプは?』」 京太郎「これはですねー、やっぱお淑やかで家庭的な人がいいですねー」 きょーこ:まあ、無難な答えやな ひろえ:無難すぎてつまらん 爽:無難すぎる、ボツ トキ:しょーもな 京太郎「まともに答えたのにこの反応!?」 京太郎「いやいや、じゃあどんな答えを期待してたんですか!」 爽:そりゃもっとフェチな答えをだな ネリー:そんな答えじゃ視聴率取れないよ トキ:ありきたりすぎてなー スーパーノヴァあわいちゃん:金髪天真爛漫美少女とかどう!? きょーこ:無茶に答えなくてもええんよ 京太郎「え、えー…そうですねぇ…」 京太郎「ま、まあ、やっぱ胸が……」 ひろえ:なんでや! トキ:いっぺん死んでみ? 爽:解散 ネリー:金返せー! スーパーノヴァあわいちゃん:私大きいよ!!Jあるよ!! とよね:きょーちゃんイジメるのよくないよー いずみ:ちっさいのはあかん? ドラロー:流石です!! 京太郎「ほらこうなるー!!」 京太郎「答えた俺がバカでしたよー!!」 京太郎「はいはい次行きますねー!!」 ともきー:だが待ってほしい、きょーちゃんはどっちが良いかは明言してない 爽:つまりその気になれば貧乳好きという可能性も スーパーノヴァあわいちゃん:大きい方がいいに決まってるじゃん!! トキ:未来見たわ、やっぱ大きい方が好きだとさ のどっち:そういう発言には気を付けましょうね きょーこ:まーた燃えとる 京太郎「次は…『麻雀やる前は何をしていましたか?』」 京太郎「麻雀やる前はハンドボールやってましたね、中学三年間」 京太郎「小学生の頃は、サッカーやらバスケやらバレーやら、手当たり次第にやってましたよー」 ともきー:【速報】きょーちゃん高校生一年生確定 爽:外で遊ぶスポーツ系男子だったのか とよね:そんな感じだよねー いずみ:きょーちゃん同い年なんか スーパーノヴァあわいちゃん:ほらやっぱ同い年じゃん!運命だよ運命!! きょーこ:なんでまた麻雀を 京太郎「あっ……そこは想像にお任せしまーす」 京太郎「そうですねー、昔はずっと外で遊んでた感じですね」 京太郎「麻雀始めたのは、中学で肩をやらかしてしまって」 とよね:えっ、そうなの? きょーこ:今は大丈夫なん? 爽:引きツモは肩に悪いからやめとけよー 京太郎「お気遣いありがとうございます」 京太郎「まあ、数年は激しく肩を使わない方がいいと診断されまして」 京太郎「いい機会だと思い、スポーツ系ではない麻雀に挑戦してみようと考えた感じですね」 ともきー:そんな過去が いずみ:ハンドボールではいいとこまでいったん? きょーこ:なるほど、お大事にな ひろえ:そういう切り替えの早さはいいとこやな とよね:それで立ち直れるのすごいよー 京太郎「ハンドボールだと、かなりいいとこまで行きましたねー、悔しかったなー!」 京太郎「怪我した時は落ち込みましたけど、こんなに楽しい麻雀に出会えるきっかけになりましたし」 京太郎「それに、こうしてリスナーの皆様とも出会えたので、全然後悔はしてませんね!」 ひろえ:よせやい トキ:照れる 爽:照れる照れる スーパーノヴァあわいちゃん:そんなに私に会えて嬉しかったんだ! いずみ:私もきょーちゃんに会えて良かった とよね:ちょーうれしいよー! きょーこ:こうして立ち直れるとこ見習いたいなぁ すこやん:そうやって切り替えれるのすごいね 京太郎「おっ、反応が温かい!」 京太郎「なるほど、こういう風に同情を誘えば、リスナーさんも優しく……」 トキ:悪い男やな 爽:私らを騙したなんて ネリー:賠償金払えー! とよね:えっ、作り話だったの? 京太郎「ホントの話ですよ!!」 京太郎「もう、リスナーさんたちは直ぐに冷たくなりますよね」 京太郎「これからは俺も冷たく接しますからね!」 きょーこ:寂しいなぁ ともきー:かなしいよ とよね:えー、ちょーかなしいよー いずみ:そ、そんな スーパーノヴァあわいちゃん:私は優しくしてるよ! トキ:そんなつれないこと言わんといて ひろえ:かなしいなー 京太郎「ぐっ、良心が……」 京太郎「い、いえ、しばらくは冷たくしますよ!」 京太郎「じゃあ最後の質問…『好きな役はなんですか?』」 京太郎「好きな役……馴染み深いって意味ならリーチですね」 京太郎「なんかカッコいいっていう意味なら、国士無双ですかねー」 トキ:私もリーチ好きや! とよね:通らばリーチ! きょーこ:その発声は心臓に悪いから嫌いやな スーパーノヴァあわいちゃん:リーチ大好き!毎局言ってるよ! ひろえ:国士無双はカッコええよな! すこやん:国士無双は意表突けるからいいよね ともきー:国士無双で意表突くのはすこやんぐらい…… 京太郎「リーチはとりあえず役がつくし、裏ドラという楽しみもあるので」 京太郎「タンヤオと並んで初心者の心強い味方ですねー」 京太郎「国士無双は一回やってみたい!」 京太郎「出来れば、あのカンに国士無双をぶつけてみたいですねー」 トキ:あのカン? とよね:暗槓の槍槓のこと? ひろえ:そんな奇跡そうそう起こらんわ すこやん:国士の槍槓は使ったなぁ きょーこ:宮永咲を相手にしてるんやあるまいし ともきー:魔王に対して槍槓ぶつけた人はいたけど、それを国士では…… 京太郎「あっ、まあその、部活によくカンする奴がいまして」 京太郎「そいつのせいで痛い目にあったことが何回もあったので」 京太郎「こう、ぶつけてやりたいなーって」 とよね:カンからのドラ爆発とかあるよねー きょーこ:カンは場が乱れるし、やってほしくないよなー ドラロー:カンのやり過ぎはよくないです! のどっち:咲さんに感化されたのでしょうか ともきー:皆も一緒に麻雀楽しもうよ!カン!嶺上開花!! 爽:やめてててててて ネリー:カン一回につき一万の賠償を請求するよ! トキ:アカン!急性魔王恐怖症や! スーパーノヴァあわいちゃん:次は私が倒すから安心して! 京太郎「ははは、そうですね、その友達も、宮永咲さんに感化されたようでして」 京太郎「あの強さはぶっちゃけ化け物レベルですよねー、あはははは」ドウニデモナーレ ともきー:大将卓は訳が分からなかった きょーこ:あれはトラウマもんやな、間違っても目指しちゃあかんよー とよね:咲ちゃんカッコよかったよねー! ネリー:カン禁止!罰符を請求するよ! 爽:魔王がががががが すこやん:彼女すごかったね、私も驚いたよ スーパーノヴァあわいちゃん:サキ―には絶対に勝ってやるよ! 京太郎「あはははは、じゃあネトマ始めますねー」 ~~翌日~~ 和「須賀君」 京太郎「はい」 咲「…」イジイジ 和「咲さんがずっとあんな感じなのですが、心当たりはありますか?」 京太郎「はい、昨日の放送です」 和「……まあ、話の流れ的にああなったのは仕方ありません」 和「咲さんが勝手に落ち込んでるだけで、須賀君が悪いとは言いません」 和「ですが、ケアぐらいはしてあげてください」 京太郎「ああ、分かってる」 咲「……わたし魔王じゃないもん」 まこ「まあまあ、ネット上の戯言じゃけぇ」 優希「ある一種のそんけーの表れとして大人しく受け入れるんだじぇ」 咲「……京ちゃんからも化け物扱いされたし」 咲「もう麻雀やめたいー!!やめるー!!」ジタバタ! まこ「ほれ、その京ちゃんが来たぞ」 優希「じゃ、後は任せたじぇ」 京太郎「あー、咲」 咲「……なに?」 京太郎「そのさ……まあ、咲を麻雀でぶちのめしたいと思ってるのはホントだし」 京太郎「麻雀に関しては化け物だと思ってるのもホントだけど」 咲「……なぐさめる気ないじゃん」 京太郎「俺にとっては、たとえ魔王でも化け物でも咲は咲だから」 京太郎「なんというか……まあ、麻雀しようぜ!」 咲「……ボコボコにしてやる」 京太郎「へ?」 咲「京ちゃんなんてボコボコにしてやる!卓について!」キー! 京太郎「はっ、返り討ちにしてやる!!」 優希「……どういうことだじぇ?」 まこ「さっぱり分からんのぅ」 和「まあ、咲さんが元気になりましたし、始めましょうか」 咲「……京ちゃん」 京太郎「なんだ?」 咲「その…麻雀楽しい?」 京太郎「ん、メチャクチャ楽しいぜ!!」 咲「じゃ、一緒に楽しもっか!」 京太郎「今日は咲の良いようにはさせねえからな!」 その後、絶好調の咲さんによって四槓子が披露されましたが、今日も清澄高校麻雀部は平和です カン! 前話 次話
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363076006/ ペラッ 咲「…………」 咲「…………」チラッ 和「……では須賀くん? この形で待ちはいくつですか?」 京太郎「染め手の待ちは未だに……3-6……か?」 和「実はこれ、8面待ちなんです。 九蓮宝燈に次ぐ多面待ちですよ」 京太郎「へぇ~。 どう見るんだ?」 和「まずこちらの2を雀頭にして……」 ムニュ 京太郎「お、おぉ……」 和「こ、こら須賀くんっ! 何処見てるんですか! 破廉恥ですよ!////」グイッ ムニュニュ 京太郎「な、なら離れてくれよッ!////」 咲「…………」ペラッ ペラッ 咲「…………」 咲「…………」チラッ 優希「駄犬! お前のためにタコス買ってきてやったじぇ~!」 京太郎「おお、珍しいな」 優希「あーんっ」スッ 京太郎「えっ」 優希「ホラ、口開ける! あーんっ!」グイッ 京太郎「あ、ああ。 ……あー……あむっ」 優希「……んまいか?」 京太郎「……ああ、美味いよ」 優希「えへへ……/// 京太郎顔真っ赤だじぇっ////」 京太郎「お、お前こそっ!///」 咲「…………」ペラッ ペラッ 咲「…………」 咲「…………」チラッ まこ「メイド服を新調してみたんじゃが、どうじゃろ?」 京太郎「お、可愛いっすね。似あってますよ」 まこ「そうかそうか。 ……メガネは取ったほうがいいかのぅ?」 京太郎「人によると思いますけど」 まこ「……京太郎は……どっちがいい?」 京太郎「えっ……・じゃあ……取ったほうで……」 スッ まこ「……似合うか?」 京太郎「ええ、より可愛いですよ」 まこ「……そうか……///」 咲「…………」ペラッ ペラッ 咲「…………」 咲「…………」チラッ 久「須賀くーん! 買い出し行ってきてもらえなーい?」 京太郎「あ、はいっ! リストの方は?」 久「ああ、大丈夫。 私も一緒に行くから」 京太郎「部長もですか?」 久「そう。 ……こうやってねっ」 ギュッ 京太郎「うおっ。 う、腕組む必要は無いんじゃ……」 久「……こうしてたらデートしてるように見えるかしら?」 京太郎「え?」 久「……ふふっ///」 咲「…………」ペラッ 和「須賀くんっ」 優希「京太郎ー!」 まこ「京太郎っ」 久「須賀くーんっ」 京太郎「ハイハイハーイッ!!」 咲「………」 グッ... グググッ..... 咲「………ッ」 .....ギチ.... ギチギチギチギチギチギチギチギチ.....ッ 咲「………ッ!」 ビリィッ !!!! 「「!!!」」 咲「…………」 スッ 和「み、宮永さん……?」 咲「原村さん」 和「は、はいッ」 咲「ちょっと京ちゃんに近づきすぎなんじゃないですか?」 和「えっ……」 和「ま、まあ確かに……ちょっと近すぎたかもしれませんでしたけど……」 咲「自覚してるならどうして離れないんですか? 京ちゃんへの嫌がらせですか? そうなんですか?そうなんですね?」 和「ち、違います! そんなつもりは決して……」 咲「だったら離れてください。 そんな近くじゃなくても麻雀は教えられます」 咲「むしろ京ちゃんがプレッシャーを感じて却ってやりづらいです」 和「……は、はい……すいませんでした……」 咲「………」 スッ 咲「雌豚が」 ボソッ 和「 」 咲「……優希ちゃん?」 優希「ひっ……な、なんだじぇ?」 咲「このタコス、貰ってもいい?」 優希「え?」 咲「うんこ」 ボソッ 和「 」 優希「あ……ど、どうぞ……」 スッ 咲「ありがと」ニコッ 優希「う、うん……・」 咲「…………」 咲「ッ」 グイッ 優希「んぶっ!!?」 咲「……ッ……ッ」 優希「~~~ッ!!! ~~~ッ~~~~ッ!!!!!!!」 まこ「ちょ、ちょっと咲! お前!!」 優希「~~~ッ!!!! ~~~ッ!!! ~~~~ッ!!!!!」 グイイイイッ 咲「……」 スッ 優希「ゲホッ!! ウェエエエエエェェェッ!!! ゲェハッ!! ゲホッ!ゲホッ!」 ゴホゴホ 久「咲……あなた何してるの!!?」 咲「どんな食べ物でも無理矢理食べさせられると辛いでしょう?」 咲「さっき優希ちゃんが京ちゃんにしたことと同じ事をしただけですよ」 久「は……はぁ!?」 咲「……ねぇ優希ちゃん? 辛かった? 苦しかった?」 優希「ゲホッ! ……うがぁ……おぇぇええええええっ……!」 咲「そう。 でもね? 京ちゃんも同じ思いだったんだよ?」 咲「無理矢理食べさせられることの辛さ、よくわかったでしょ?」 優希「……、……、っ!」 咲「…………」 咲「わかったらもう、こんなことした駄目だよ?」 ニコッ 優希「 」 咲「……染谷先輩」 まこ「な、なんじゃ……」 咲「メイド服、すっごく似あってますね」 まこ「あ? ……あ、あぁ……」 咲「…………でも………」 チャキチャキチャキチャキ.... まこ「……さ、咲? なんじゃ……その……右手のカッターは……」 咲「…………」 ニコォ まこ「 」 咲「ッ!」 ズバッ!! まこ「ひゃぁああああああああああああああああああああ!!!?」 咲「わかったらもう、京ちゃんに近づかないでね?」 ニコッ まこ「 」 咲「学校に無関係の物持ってきちゃ駄目じゃないですか」 咲「仮にも私より1つ上の先輩なんですからしっかりしてくださいよ」 咲「それともなんですか? 先輩にだけメイド服を校内で来て良い権利でも有るんですか?」 咲「それだったら悪いことしちゃったかなぁ。 綺麗なメイド服でしたものねぇ」 咲「今はもう、胸の所、スッパリ半分に切れてますけどねぇ?」 まこ「あ……あぁ……うぁぁ……」 ガクガクガクガク 咲「……早く脱いだらどうなんですか?」 まこ「わ、わわわわかった! 今すぐに脱ぐ! 脱ぐから!! 脱ぐからぁっ!!!」 まこ「カッター……カッターを……!!」 咲「……そう。 それでいいんですよ……」 咲「次京ちゃんの前で着たら、刻まれるのは・・・ね?」 ニコッ まこ「 」 咲「お利口さんな、先・輩っ」 チャキチャキチャキチャキチャキチャキチャキチャキ まこ「 」 京太郎「うぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」 久「須賀くん!!?」 咲「…………」 京太郎「ああああ!! あああああああああああああああああああ!!!!!!」 久「須賀くん!! どうしたの!! 須賀くん!!!!」 京太郎「うああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 咲「どいてください、部長」 久「咲……あなた……!!」 咲「どけ」 久「……!!」 京太郎「あぁぁ……あぁぁぁあああぁぁあぁぁああぁぁぁ……」 ガクガクガクガタガタガタガタガタガタ 咲「……可哀想な京ちゃん。 皆に嫌なことされて……こんなに震えて……」 咲「…………」 咲「これからは私がずっと隣にいてあげるからね?」 ニコッ 京太郎「 」 ギュッ 京太郎「ぁ……」 咲「大丈夫だよ……私が居るから……」 咲「安心して京ちゃん。 ずっと一緒だから……」 京太郎「ぁぁあ……サキ……サキィ……」 咲「うん。 もっと呼んで京ちゃん。 もっともっともっともっと」 京太郎「サキ……サキ……サキ……」 咲「………」 久「……な、なんなの……これ……」 咲「……ふふっ」 ギュッ 咲「可愛いなぁ京ちゃんは」 京太郎「サキィ……」 咲「京ちゃんっ♪」 京太郎「サキィ……」 咲「京ちゃーんっ♪」 スリスリスリスリ 久「…………」 咲「あーそういえば部長」 久「え!! あ……な、何?」 咲「確か買い出し行かなきゃならないんですよね?」 久「え、ええ………」 咲「私が代わりに京ちゃんと行ってきます」 久「そんな……」 咲「いいよね? 京ちゃん?」 京太郎「サキ……サキ……」 咲「うんっ! 行こっか、京ちゃん!」 咲「京ちゃんっ♪ 京ちゃんっ♪」ギュー 京太郎「……」 咲「さーって、買うものはーっと」 京太郎「……」 咲「……なにこれ。 一人でも持ちきれる量じゃん」 京太郎「……」 咲「……私用で京ちゃんを使うだなんて何様なんだろ、あの人」 京太郎「……」 咲「今度しっかり言っとかなきゃねっ。 ね? 京ちゃん!」 京太郎「……」 咲「えへへっ。 はーいっ! ごめんなさーいっ! やり過ぎないようにしまーすっ!」 京太郎「……」 咲「でもでも、京ちゃんの方だって悪いんだよ?」 京太郎「……」 咲「京ちゃんがあまりに天然さんだから、皆が勘違いしちゃうんだよ?」 京太郎「……」 咲「京ちゃんが好きなのは私だけなのにねーっ」 京太郎「……」 咲「あれぇ~? 京ちゃん顔赤いよ~? どうしてかなぁ~?」 京太郎「……」 咲「あぁ、ごめんごめん! 謝るから、そんな拗ねないでよ~」 京太郎「……」 咲「わかってるよ。 京ちゃんは私が好きで、私は京ちゃんが大好きなことぐらいっ!」 京太郎「……」 咲「……えへへっ。 素直な京ちゃんも拗ねてる京ちゃんもだーいすきだよ!」 京太郎「……」 咲「あ、そうだ京ちゃん。 今日の晩御飯は何がいいかな?」 京太郎「……」 咲「買い出しのついでにスーパー寄ろっか」 京太郎「……」 咲「毎日お料理の本みてるからね!どんなものでも大丈夫だよ!」 京太郎「……」 咲「あっ、でもさっき破いちゃったんだっけ。 えへへっ、失敗失敗」 京太郎「……」 咲「あれ?京ちゃんって和食派だっけ? 洋食じゃなかったんだー」 京太郎「……」 咲「そっかー和食かー」 京太郎「……」 咲「……」 咲「……【『和』食】かー」 京太郎「……」 咲「ま! 材料は後で揃えるとして! まずは買い出し買い出し!」 京太郎「……」 咲「え? こっち? どうして?」 京太郎「……」 咲「……ははーん。 ここはこの時間だと人通り少ないもんねえ~」 京太郎「……」 咲「えへへっ、いいよっ。 目、瞑って?」 京太郎「……」 咲「……」 チュッ... 京太郎「……」 咲「…………」 チュバッ ジュルッ ジュムッ ンチュッ ペチャッ グジュッ ジュルルルルルッ ベチャッ チュムゥ 咲「京ちゃん……京ちゃん……京ちゃん……」 咲「ごちそーさまでしたっ」 京太郎「……」 咲「えへへ……やっぱり外でキスするのって恥ずかしいね……///」 京太郎「……」 咲「でも、京ちゃんがしたいっていうんなら……」 京太郎「……」 咲「なんだってしてあげるよっ////」 京太郎「……」 咲「あっ、ちょっと口元垂れてるよっ」 京太郎「……」 咲「拭いてあげるね……」 ペロッ 京太郎「……」 咲「………んふっ」 ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ 咲「京ちゃん京ちゃん京ちゃん」 京太郎「……」 咲「美味しい……美味しいよぉ……」 京太郎「……」 咲「京ちゃんのおでこ……京ちゃんのほっぺ……」 京太郎「……」 咲「京ちゃんの舌……京ちゃんの首筋……」 京太郎「……」 咲「京ちゃんの胸……京ちゃんのおヘソ……」 京太郎「……」 咲「京ちゃんの太もも……京ちゃんのふくらはぎ……」 京太郎「……」 咲「京ちゃんの○○○……京ちゃんの□□□□□」 京太郎「……」 咲「美味しい……美味しいよぉ……」 咲「京ちゃん、左手かして?」 京太郎「……」 咲「……ちょっと我慢してね?」 ガリッ 京太郎「……」 咲「……えへへ」 京太郎「……」 咲「今は痕だけだけど、いつかここに本物の指輪、嵌めてあげるからね」 京太郎「……」 咲「だから京ちゃんも……私の薬指に……」 京太郎「……」 ガリッ 咲「んっ……えへへ……」 京太郎「……」 咲「嬉しい……////」 咲「あ! そーだ! 幸せの赤い糸!」 京太郎「……」 咲「私と京ちゃんの小指に赤い糸通そうよ! ねっ!」 京太郎「……」 咲「見えないものより見えてるほうがいいもん! うん! 絶対そう!」 京太郎「……」 咲「せっかくだし糸と針、買っちゃおう! えーっと、裁縫コーナー裁縫コーナー」 京太郎「……」 咲「頑丈だけど太い糸……綺麗だけど細い糸……」 京太郎「……」 咲「うーん……」 咲「……あっ」 咲「ねぇ。 京ちゃん」 咲「京ちゃんはどっちがいいかな?」 京太郎「……」 咲「うんっ!」 咲「私もっ!」 ニコッ おしまい。
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1/3 276 酔っ払って前後不覚に陥りながらなんとか家に帰って玄関に倒れ込み、むくれながらスーツを脱がそうとしたらすごい勢いで手を振り払って「止めてくれ、家に妻がいるんだ」と喚いて気を失う京咲 原村和です。旦那が欲しいです。原村和です。 この際恋人でもいいです。とにかく欲しいです。飢えてます。 なんで私が屋台で一人酒しているのか……。ううぅ。 正直、私は結構イケてると思うんですよ。 確かに年齢は相当ヤバいところに踏み込み始めていますが、まだ大丈夫なハズです。 正式な婚活を始めれば全然やっていけると思います。 それなのに、なんで、恋人を作れないのか……ううぅ。 「さき、さきぃー!」 「え、咲さん!?」 思わず振り向くと、そこには京太郎君がフラフラと、いつ転んでもおかしくなさそうな千鳥足で歩いていました。 「あー、さっきのやつだ。上司と来て、飲みすぎたみたいなんだよな」 「京太郎君があんなに酔うとは思いませんでした」 「結構飲まされてたからなあ。 ずーっと奥さんの事褒め倒してたし、あいつ酔うといつもああなんだよ」 屋台のおじさんにとって、京太郎君の酔う姿を見るのは珍しくないらしいです。 「でもあそこまでだと危ないな。知り合いなら、サービスしてやっから送ってってくれないか?」 「え、そ、そうですね。わかりました」 「こないだはトップ雀士とくるし、あんなにのろけるのに浮気もするタチなのか?」 「いえ、それはないと思います。京太郎君が浮気するなんてありえませんから」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2/3 さらっと流して、京太郎君を抱き寄せます。 お、男の子の匂いっていいですね。デュフフフふふふ。 「さき、さきはどこだー!」 「はいはい、ここにいますからちょっとついてきてくださいね」 とりあえずタクシーを呼んで運送するしかないですね。 誰が誰だかわからない状態なら、私を咲さんにしておけば落ち着くでしょう。 少し落ち着いたのか、家の前まで着きました。 咲さんにはメールで伝えておいたので、すぐに扉を開けてくれるはずです。 「さき、いつもごめんなぁ。ありがとうなぁ」 「はいはい。こちらこそありがとうございます。 もうちょっとですよ。ちょっと失礼」 タクシーから玄関までのわずかな距離が危ないので、体を貸そうと思いましたが男の人の体を持ち上げるのは無理ですね。 まだ立てそうなので腕を組んでなんとか……。 「……さきじゃない」 「えっ」 腕を組んだ途端、京太郎君の表情がさっと変わりました。 「ーーーーーーー!!」 その言葉を聞いて、私は思わずニヤニヤしてしまいました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3/3 「はい、旦那様お届けです」 「和ちゃん、ありがとう! この、もー京ちゃんは!」 うちの旦那様は酔うとすぐこうなるんだから、もー! ……? 和ちゃんが笑ってる? 「咲さん。愛されてますね」 「えー。もー、どこがー?」 酔ってまたなんか変なこと言ったんじゃないよねー? 怒るよー! それより、玄関に倒れこんでしまった京ちゃんからなんとかスーツを取り返さないとシワになる! むくれながら京ちゃんの胸元に手を伸ばし、スーツを脱がそうとーーーー手を弾かれた。 「えっ」 「や、やめてくれ。 家に妻がいるんだ!」 そう言い残して完全に潰れたのか、意識を失う京ちゃん。 ツンツンつついても起きない。も、もー。 「咲さん。すごくにやけてますよ」 「ふぇ」 顔が勝手にニヤけるだもん。京ちゃんなんて知らないもん! ……? 和ちゃん? 「ふふ、ごちそうさまでした! カン!」
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女子力がない? (一時期)父子家庭だったんだよ? 須賀咲ちゃんです! 朝は目玉焼きにベーコンエッグ! お弁当は色々手を加えて飽きないことをメインに! 夜は疲れた旦那様に精力がつく一品を! で、でざぁとにわたしをめしあがれ(ボソッ) わ、私のお昼? ……面倒だからサラダうどん、高校時代もお父さんにはサラダうどん……。 京太郎「咲」 咲「なぁに京ちゃん」 キマシター! 旦那様に名前で呼んでもらって、定型分で返すのっていいよね! もちろんあざとく狙ってます。ぐへへへ……あれ京ちゃん私の顔を見て引いてる? 京太郎「その、咲も主婦業で疲れてるよね? たまには二人で出かけよう」 咲「え、デート!?」 京ちゃんからのデートのお誘い!? 思えば子供が出来てからはめっきり少なくなっちゃったよね。 ふっふっふ、京ちゃん三人目が欲しいってことだね? 咲ちゃんそういうのわかっちゃう。 あ、違う違う。奥さんそういうのわかっちゃう。フヒヒヒヒヒ 咲「べ、別に嬉しくなんてないんだからね! 京ちゃんがどうしてもって言うなら行こっかなー♪」 京太郎「あ、ああ。子供は和が預かってくれるって言ってたよ」 和ちゃん? ああ、インハイ後に「男にはクレイジーサイコレズがウケるそうです」って言いながら私に迫ってきてたけど、大学からはあまり関わらなくなっちゃったなぁ。 ……って 咲「京ちゃん!」 京太郎「言っておくけど、いつも優希や和と会おうとしても面倒臭くなって布団に潜ってるのは咲だからな」 ……てへっ 京太郎「咲はなにやらせてもダメだからなァ」 咲「そんなことないよ!」 京太郎「……友達にご飯誘われたらどうする?」 咲「食べに行くよ! 京ちゃんは私をなんだと思ってるの!」 京太郎「いや、この前和に聞いたんだけどさ。 ずっと昔に咲をご飯に誘ったけど来なかったって。 でもよく考えたらその日、うちで夕方までゴロゴロしてた奥さんがいてさ」 ……てへへっ 咲「もう、今度のデートはちゃんと起きるから!」 京太郎「はいはい」 咲「そういえば、なんで和ちゃんに預けることになったの? お父さんとか、お姉ちゃんとか」 京太郎「咲……年馬も行かない我が子にお義父さんお義母さんや照さんの世話をさせるわけには」 咲「そっち!? 幾ら何でも言い過ぎだよ!」 念のためちゃんと三食作ってからデートに出かけました! カン! 目次に戻る
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咲「私がいつものように京ちゃんの部屋に入ろうとしたら窓に鍵が掛かってたんですよ!」 咲「そりゃ一般人なら鍵はかけるでしょう。でも私と京ちゃんの間柄で窓に鍵を掛けるなんて御法度ですよ!」 咲「おかげで京ちゃんの寝顔が朝になるまで見れなかったんですよ!? 何のためにいつも午前2時に起きてると思ってるんですか!」 久「ということは、昨日は鍵が掛かってなかったのね?」 咲「はい。 いつも通り窓から侵入して京ちゃんのパンツを数枚拝借した後4時間たっぷり寝顔を見てました」 咲「我慢できなくて京ちゃんのYシャツをオカズに10発程オナりましたけど、なんら変化ありませんでした」 咲「なのに今日突然の鍵掛け! 京ちゃんに何らかの異変があったとしか思えません!」 久「そうかもしれないわね。 咲、須賀くんの身辺に目を光らせておくように。 微細な変化も気に留めるのよ?」 咲「わかりました! これからは京ちゃんの陰毛の数すら入念にチェックしてみます!」 優希「咲ちゃーん!聞いたじぇ京太郎のこと! なんでも3日前に買ったブリーフが盗まれたんだって?」 咲「そうそう! 床オナした時誤って京ちゃんミルクが付いちゃった為にそのまま捨てようとビニル袋に入れといてたんだってさ!」 優希「ビニル袋に入ってたものを狙って奪うってこたぁ、犯人は特典付きパンツだって知ってて奪ったってことだじぇ……」 咲「京ちゃんの自家発電時間を把握し、下着が今現在どうなっているのか理解できる人間にしか出来ないってことだよね……」 優希「つまり、犯人は身近にいるってことだじぇ!」 咲「そうだね。 京ちゃんに言い寄る人のチェックもしとかないと!」 優希「その意気だじぇ! 私は京太郎の使用済みティッシュの増え具合をチェックするじぇ!」 咲「任せたよ! 優希ちゃん!」 和「一昨日の須賀くんですか? ちょっと待っててください……」 和「……はい、ココらへんですよ。 ちょうど部活が始まる15分前の教室の様子です」 咲「うーん……。 特に変な所はないなぁ」 和「あっ、須賀くんの首筋にキスマークついてますね」 咲「これ私がこの日の朝に付けたものだよ。 ……めぼしいモノは無いなぁ」 和「この日はブリーフを買った次の日ですから、きっとこの須賀くんが履いてる下着は例のブリーフだと思われます」 咲「だとしたら盗まれたのは昨日のことなのかな。 原村さん、昨日の映像をお願い」 和「はい。 えっと……このへんのディスクだったかな……」 まこ「おつかれさ~ん。 調子はどうじゃ?」 咲「今、昨日の京ちゃんの部屋の様子を見てる所です。 これから自家発電の時間じゃないかと」 和「あ、エッチ本を手に取りましたね。 そろそろ始めますよ」 まこ「ほほう、京太郎は床オナ派か。 同じ床オナ派として見ておかんとな」 和「私は道具派ですね。 最近ローション病みつきで」 まこ「ええなあ。 今度貸してくれな」 和「いいですとも」 咲「オナニー スル キョウチャン カワイイナァ」ハァハァ 和「イキましたね。 開始が23 20、終了が23 40です」 まこ「イキそうになったら腰を浮かして緩急をつけるのか。 タメになるのぅ」 咲「あ、濡れちゃった」 和「エッチ本を隠して……あ、精液がかかってるのに気づきましたね」 まこ「はははっ、慌てとる慌てとる。 笑えるのぅ 咲「どーしよ……京ちゃんの部屋にパンツ置いてきちゃったし」 和「側にあったビニル袋の中にパンツを入れました。 一連の流れは噂通りですね」 まこ「何かあるとしたらこの後かのぅ」 咲「スカートにラブジュースを染み込ませて京ちゃんに被せれば問題ないじゃんっ。 頭良いなぁ私っ」 まこ「むっ、窓に誰かおる!」 和「よく見えませんね。 ズームしてみましょう」 咲「ただいま」 まこ「おかえり。 今犯行の瞬間を捕らえとるで」 咲「どれどれ? ……腕しか映って無いよ……」 和「最小限の動きでパンツを盗んでますね。 かなりのやり手ですよこれは」 まこ「京太郎も気づいた!……が、時既に遅しか」 咲「……京ちゃんミルクがぁ……」 まこ「こんな早業じゃ犯人の顔どころか身元も特定できん……お手上げか?」 和「いや、そうでもないです。 見てください、この腕の袖の部分」 咲「これは……清澄の制服! ということは!」 和「犯人が何故この時間帯にウチの制服を来たのかはわかりません。 ですが」 まこ「少なくとも、犯人は清澄の人間ってことか!」 和「しかもこの袖は女子特有のモノ。 間違いありません」 咲「犯人は……京ちゃんの周りの女子………!」ゴクリ ―果たして咲達は犯人を追い詰めることができるのだろうか。 そして、無事に京太郎の精液付きブリーフを奪還することができるのだろうか。 咲達の謎を追う冒険はまだまだ続く。 終わり。